自分に合ったブラウザー拡張機能を見つけるのはなかなか難しい。
興味のあるものを検索して見つけるだけでなく、実際に追加して使い勝手をひとつずつ試してみる必要があるからだ。
Googleが先頃発表した、2023年のお気に入り「Chrome」拡張機能をチェックすれば、そうした手間が少し省けるかもしれない。
Googleはまず、「Get tasks done faster」(タスクを迅速に終える)というカテゴリーで同社お気に入りの5つの拡張機能を挙げている。
これらはいずれも人工知能(AI)を活用したものだ。
「Scribe」はAIを用いてユーザーのワークフローを文書化することで、職場でのさまざまなプロセスの訓練を実施するためのガイド作成を支援してくれる。
「DeepL翻訳」はウェブページの内容を即座にさまざまな言語に翻訳する拡張機能だ。
「QuillBot」は、文章作成時(電子メールの作成や返信)におけるスペルチェックや文法チェック、表現の言い換えを支援してくれる。
「Sider」は、「ChatGPT」や「Claude」「Bard」といった人気のAIツールを使用する際、専用のタブを開かずとも素早くアクセスできるよう、Chromeにサイドバーを付加してくれる。
求職中のユーザーは「Teal」を用いることで、一般的な求人サイトの求人をブックマークし、自分が応募した求人案件を全て追跡できるようになる。
オンライン会議の議事録作成は面倒な作業だ。「Transkriptor」は音声を自動的にテキストに書き起こすことで、発言の捕捉や議事録の作成を支援してくれる。
Transkriptorは100を超える言語を取り扱えるため、世界各地にいる同僚と議事録を共有できる。
ブラウザーをカスタマイズして、数多くの視覚的要素で飾り立てたい人がいる一方で、ミニマリズムを追求したい人もいる。
「Bonjourr」は後者の人に向けた拡張機能であり、スタートページをすっきりとシンプルにし、無駄な視覚的要素で気が散らないようにしてくれる。
Googleはアクセシビリティーを向上させる拡張機能として、「Speechify」を挙げている。
これは記事や電子メール、PDFの内容を自然な音声で読み上げるTTS(Text To Speech)だ。
読み上げ音声として、スヌープ・ドッグやグウィネス・パルトローといったセレブの声も選択できる。
また「Equalizer for Chrome Browser」は、ウェブサイトからの楽曲やその他のサウンドのオーディオクオリティーを向上させるためのコントロールを追加する拡張機能だ。
買い物で得をしたくないという人はいないだろう。
「Coupert」は、オンライン販売サイトで商品を購入しようとした際に、自動的にさまざまなウェブサイトをスキャンしてプロモーションコードを探し出し、使用できるようにしてくれる。
最後に、クールなゲームをプレイしてみたいという人向けに「Boxel 3D」という、拡張機能で作られたゲームがある。
これはボックスをジャンプさせて障害物を乗り越えていくゲームだ。
また自分でゲームを作ったり、他の人が作ったゲームを楽しめるオンラインプラットフォーム「Roblox」を強化するための「BTRoblox」(Better Roblox)もある。
Googleはこれらの拡張機能をChrome ウェブストアへのリンクとともに紹介したページを用意している。興味のある人はのぞいてみるといいだろう。
YouTubeに拡張機能
ただし、これらの拡張機能をダウンロードする際には、調子に乗ってインストールしすぎるのも注意。
スピードが落ちたり、プライバシーが危険にさらされたりするおそれもあります。
各拡張機能が求めてくる許可に、「ここまでだったら許せる」という一線を引いてそれを守り、本当に必要な機能だけをインストールするようにしましょう。
インストールする拡張機能がひとつに限られるなら、選ぶべきは「Enhancer for YouTube」でしょう。
広告がブロックできるほか、どんな動画でもボリュームを大きく上げられますし、デフォルトの画質やフレームレート、コーデックも選択肢が豊富です。
Chrome、Firefox、Safari、Operaで利用できます。
YouTubeに対する唯一の不満は音量、だというChromeユーザーの方には、「Volume Master」をお勧めします。
この拡張機能を使えば、音量を最大で600%アップできますし、ブラウザのタブごとに異なった音量レベルを設定することも可能です。
Firefoxユーザーの方は、「600% Sound Volume」を試してみましょう。
YouTubeは、クリックベイト・サムネイルだらけです。
お気に入りのYouTuberが、ショック顔のサムネイルを500バージョンもつくっていてうんざりしているなら、
「Clickbait Remover」をぜひインストールしましょう。
サムネイルの代わりに、実際の動画のスクリーンショットが表示されるので、イライラが大幅に軽減されます。
全動画のタイトルを完全表示してくれる「YouTube Full Title For Videos」も、要チェックです。
タイトルが省略されなくなるので、その動画に見る価値があるかどうかを確かめやすくなります。
YouTube広告をブロックするためのベストな拡張機能といえば、「uBlock Origin」です。
ほかにも、Cookieバナーやマルウェアドメインのブロック、URLによるトラッキングの削除など、チェックすべき高度な機能が盛りだくさんです。
5. SponsorBlock
「SponsorBlock」は、動画内の広告セグメントを自動スキップできる拡張機能です。
これを使えば、お気に入りのYouTuberが動画内で何かを売り込もうとしていても、それに気づくことさえないでしょう。
この拡張機能と「uBlock Origin」を組み合わせれば、YouTubeの広告ブロックは万全です。
6. RoundedTube
「YouTubeにイメージチェンジを施したい」と思っているあなたに必要な拡張機能は、「RoundedTube」です。
動画のサムネイルの角が丸く表示されるので、サイトの見た目がずっと今風になります。
「Video Speed Controller」は、YouTube動画のスピードを簡単に上げ下げできるChrome拡張機能です。
便利なキーボードショートカットを使って、動画の再生速度を調節できるので、2倍速という、デフォルトの上限にとらわれることがありません。
長ったらしい動画を見ているときに、メインパートまで素早くスキップしたい人にはぴったりの拡張機能です。
うれしいことに、YouTube以外のサイトのHTML5動画にも対応しています。
YouTubeなどストリーミングサイトに掲載された動画のスクリーンショットが必要なときに便利なのが、「Video Screenshot」です。
シンプルな拡張機能で、やるべきことをきっちりこなしてくれます。
必要に応じて、好きな画像フォーマットをJPGとPNGの選択肢から選ぶことが可能です。
9. Bookmark It
YouTubeには、動画を保存できる「後で見る」機能が搭載されていますが、
さらにその先を行き、動画内の特定のタイムスタンプをブックマークできるのが「Bookmark It」です。
これを使えば、ブックマークした動画を、そのタイムスタンプから再生できるので、必要な箇所を簡単に見つけられます。
キーボードの「B」を押すだけで動画にブックマークを追加できるという、大変使いやすい拡張機能です。